あの日楽しんでいた「ワークマンでの宝探し」
「ワークマンはオシャレになった」。確かにそうです。
以前と比べると商品のファッション性はここ数年で飛躍的に向上しました。セレクトショップなどのファッション専門店に置かれていても違和感のない商品だって少なくありません。
僕個人的には、ファッショナブルな商品が増え、人気が高まるワークマンを見て嬉しい反面、ちょっと寂しい気持ちがあるのも事実なんです。
僕がワークマンと出会ったのは約10年前。当時のワークマンに並んでいたのはお世辞にもファッショナブルとは言えない、リアルワーカー向けのガチワークウエアばかり。とはいえ、僕は当時のそんな商品の中からファッションにも使えそうなアイテムを見つけるという、宝探し感覚を楽しんでいたんです。
「もう今のワークマンでは昔のような宝探しはできないかな?」と思っていたのですが、それは僕の勘違いだという事に気付きました。
今回ご紹介する「WM Bizz(ダブルエムビズ) 裏綿ストレッチマルチスラックス」をワークマンプラスの店頭で見つけたからです。
機能性を徹底追及して実現した洗練デザイン
オンラインストアでの「WM Bizz(ダブルエムビズ) 裏綿ストレッチマルチスラックス」の説明文がこちら。
”ワークマンの今まで培ってきた技術を全て注いだ一着。
着心地、動きやすさ、安全性、利便性など、あらゆる角度から機能を徹底追及。
突起物がないデザインなので、小さなキズでも問題になる作業などにも最適。”
この文章だけで、「WM Bizz(ダブルエムビズ) 裏綿ストレッチマルチスラックス」がガチのワークウエアであることがわかるでしょう。
そのデザインは意外にも洗練されています。その理由はブラック一色で統一されたボディカラーに依るところが大きいでしょう。
特徴的なのは、膝のディテール。
太もも前面に作業用具が簡単に出し入れできるマジックテープ式のポケットが設けられています。
脇のポケットは左右ともに二重構造になっており、小物の収納にぴったり。
後ろポケットは独特の形状になっています。出し入れがしやすいように配慮された、機能性のためのデザインですが、非常に洗練された印象も持ち合わせています。
そして、ウエストの脇部分にゴムが付けられています。作業中にかがんだりしても、お腹を圧迫しないためのディテールですが、こういった機能は日常生活でも嬉しいですよね。
膝後部にはリフレクターが配されているのですが、ボディとほぼ同色で目立ちません。
ガチのワークウエアでありながら都会的
このように、機能性を極限まで追求したガチのワークウエアでありながら、モードの雰囲気すら漂う都会的な印象も感じられる一着。ファッション的にも幅広く着用できます。
まずは、ワークウエアの雰囲気を活かしたストリートコーディネート。カレッジプリントのスウェットパーカを合わせれば、スケーターの雰囲気も感じられるカジュアルコーディネートの完成です。
続いて、洗練された印象を活かしたシャツコーディネート。普通のシャツよりも少し厚手でくだけた雰囲気のツイル素材のシャツを選べば違和感なく上品な印象にまとまります。
リアルワークの現場だけでしか着用されないのは実にもったいない一着。これまで目を向けていなかった商品を手にとってみたら、面白い発見があるかもしれません。